SC-65TI
大麻風呂敷(五十嵐朋之・作)
SC-65TI大麻風呂敷(五十嵐朋之・作)クラフト工房La Manoに所属するアーティストである、五十嵐朋之さんが自由に描いた藍染の風呂敷。国産の天然藍の蒅(すくも)を木灰の灰汁と合わせ、還元剤で還元させた藍液で複数回地染めを行う。その後、抜染剤を入れた糊で五十嵐さんが筒描きし、絵を描くことで柄を浮かび上がらせている。
五十嵐さんの作品は、昆虫や魚介、植物などの図鑑をもとにした緻密な観察から生まれる。今回の風呂敷もその作風を反映したもので、彼が関心を寄せる水生生物が、名前とともにすべて手描きで描かれている。ラフな筆致でありながら、細部までこだわった描写が特徴で、生き物の多様性や独特のフォルムがユーモラスに表現されている。クラフト工房La Mano東京都町田市にある染織工房。1992年に、障がいのある方々が地域社会の中で働き、社会参加を目指す場として設立された。工房名はスペイン語で「手」を意味し、手仕事を通じて社会とつながることを理念としている。天然素材を用いた染めや手織り、アトリエでの創作活動を中心に、藍染や草木染の技法を活かした製品作りを行っている。鯉のぼりや手織りのマフラーなどが代表的な製品で、刺繍や絵画を含むアート作品の制作にも取り組んでいる。五十嵐朋之1977年東京都生まれ。1996年よりLa Manoに所属し、2014年からアトリエのメンバーとして活動を開始。昆虫、魚介、植物などの図鑑をもとに、言葉と組み合わせた絵や刺繍を制作している。下描きをせずにフリーハンドで施される刺繍は独自の筆致を持ち、偶発的なゆらぎが特徴。昆虫とダンサーの動きを組み合わせた作品や、藍染の布を用いた立体的な魚の表現など、布を通じて新たな視点を提示する。
主な展覧会歴
2016年 全国障害者アート公募展 みんな北斎(東京都/東京スカイツリータウン5Fスペース634)
2017年 日本のアール・ブリュット「KOMOREBI」展(フランス・ナント/フランス国立現代芸術センター“リュー・ユニック”)
2019年 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展2018 入賞(東京都/Bunkamura Gallery・神奈川県/障害者スポーツセンター 横浜ラポール)
2022年 かわるかたち -いろいろな素材、さまざまな表現(東京都/東京都渋谷公園通りギャラリー・練馬区立美術館区民ギャラリー・府中市美術館市民ギャラリー
※天然素材独特の糸の節やムラ感があります。風合いを重視し、繊維長が不均一な原料を使用している為ですので、表情の一部としてお考えください。生地の糸が切れ、穴が開く可能性がある為、糸の節は無理に引っ張らないようご注意ください。
※天然藍で染色しています。使用を繰返すことで淡い色へと変化していきます。色移りの可能性があるので、初めは淡色のものとの使用は控え、中性洗剤で洗濯し、陰干してください。製品染めの為、1点1点、色の出方やサイズが微妙に異なります。