SH-151
やわらか大麻プルオーバー
表面と裏面に、それぞれインディゴと墨の染料をローラー染色でコーティングしたオリジナル生地です。ローラー染色は水の使用量が少なく、染料廃液などの排出を抑えられる方法です。生地に圧力をかけながら染料を定着させることで、独特の光沢が生まれます。ベースには、大麻特有の張りを残しながらも柔らかく仕上げた生地を使用しています。通常の平織りの大麻布を長く着用した後のような柔らかさを、初めから備えているのが特徴です。大麻布の歴史については近世麻布研究所所長 吉田真一郎氏の記事に、大麻・苧麻・亜麻の違いはボーケンさんの記事に詳しいので参照ください。
ラフに着ることのできる緩めのフィットのシャツです。表裏で異なる色という生地の特性を生かし、リバーシブルで着用できる仕様としています。裏面のインディゴの色を表にした際にも、表側の墨の色が極力見えないよう、各パーツの配置や縫製を工夫しています。ボタンには、リバーシブル仕様を可能にする太鼓釦を採用しています。職人の手作業を必要とする太鼓釦は近年需要が減り、製作できる職人も限られていますが、こうした仕様を取り入れることで、その技術を継続していく一助になればと考えています。
※インディゴで染色した生地に墨をコーティングしています。摩擦による色移りを防ぐ為に、淡色のものとの使用を控え、中性洗剤で単独洗いして陰干ししてください。汗や太陽光により変退色しますので、保管など取扱いにご注意ください。
※縫製後の洗い工程により1点1点、色の出方、サイズなどが微妙に異なります。